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冷凍倉庫とは? 冷凍食品の物流における注意点を解説!

冷凍倉庫とは?
自社店舗で提供する冷凍食品を、適切な温度管理のもと一定量保管したいと考えているものの、なかなか冷凍食品を保管するための物流倉庫が見つからないなど 、課題を抱えていませんか。
今回は、冷凍倉庫の概要や冷凍食品の保管にまつわるよくある課題、冷凍倉庫の保管委託先の選定時にチェックするべきポイントをご紹介します。

冷凍倉庫とは

冷凍倉庫とは?
冷凍倉庫とは、特に冷凍した商品を扱える倉庫のことです。商品を凍らせて保存することで、鮮度を保ちながら長期間保存が可能になります。具体的には、冷凍食品や魚介、肉、アイスクリームなどの食品などを保管する倉庫となります。
 
冷凍倉庫は多くの場合に、物流倉庫としての機能も併せ持ちます。物流倉庫とは、保管するだけでなく、荷役や梱包、流通加工などの物流業務を行える機能も備えている倉庫を指します。

冷凍倉庫の温度帯

一般的に、食品を取り扱う物流倉庫の温度帯には冷凍(フローズン)・冷蔵(チルド)・常温(ドライ)の3種類に分けられます。-18℃以下で保管する倉庫を冷凍倉庫、10℃~-18℃で保管する倉庫を冷蔵倉庫、それ以上の温度で保管する倉庫を普通倉庫と区分します。
 
倉庫業法においては、冷蔵・冷凍倉庫といった低温倉庫は、保管可能温度差によって、以下の7つに分類されています。Cはチルド、Fはフローズンを意味します。F1級以下が冷凍倉庫に該当します。
 
参考ページ:3温度帯とは?
 
C3級 +10度以下~-2度未満
C2級 -2度以下~-10度未満
C1級 -10度以下~-20度未満
F1級 -20度以下~-30度未満
F2級 -30度以下~-40度未満
F3級 -40度以下~-50度未満
F4級 -50度以下

冷凍倉庫の需要増加の背景

近年、冷凍食品は需要増加傾向にあります。令和3年の冷凍食品の国内生産は1,596,214 トン(対前年比102.9%)と前年を上回り、金額においても 7,371 億円(105.2%)と前年を上回っています。中でも家庭用の冷凍食品は、共働き世帯・単身世帯の増加や、最近ではコロナ禍による自宅での食事機会増加などで、2015年以降、右肩上がりで上昇を続けています。反対に業務用の冷凍食品は、コロナウイルスの影響により減少傾向にありましたが、回復傾向にある現在、冷凍倉庫の需要はさらに高まっていくと予想されます。

倉庫業法とは

倉庫は、自らの貨物を保管するための自家用倉庫と、第三者の貨物を保管するための営業倉庫の2種類に分けられます。倉庫業法では、営業倉庫を運営するにあたっての基準やルールについて定めており、倉庫を利用する顧客の利益を守るために作られた法律となっております。

さらに営業倉庫は、第一類から第三類倉庫、野積倉庫、水面倉庫、貯蔵槽倉庫、危険品倉庫、冷蔵倉庫、トランクルームの全9種類に区分され、それぞれの倉庫により保管できる物品が異なります。冷凍倉庫は、冷蔵倉庫の中に区分され、-10℃以下で本館することが適切な貨物を保管するための倉庫となります。

冷凍倉庫を運営するにあたっては、倉庫業法についてしっかりと確認するとともに、その他の関連法令として、建築基準法・消防法、食品衛生法、高圧ガス保安法・電気事業法、関税法、環境関連なども確認する必要があります。

温度管理の重要性

温度管理を怠ると食品の商品にダメージが及び、変色や破損、品質低下、カビ・害虫・細菌の発生、食品事故などの恐れがあります。SNSの普及により情報があっという間に拡散されることで、一度のミスが会社の信用問題など大きな問題につながることが多い現代において、食品の温度管理も例外ではありません。会社の信用を落とさないためにも、食品ごとに最適な温度を維持管理を徹底していく必要があります。

また、倉庫での保管だけでなく、生産から輸送、保管といった流通プロセスを鎖のようにつなげる「コールドチェーン」が重要となります。

北王流通での取扱商品例

北王流通での取扱商品例
弊社は多様な温度帯での商品保管を承っております。冷凍領域では、畜肉・水産品・水産加工品・冷凍食品・冷凍デザートなど、冷蔵領域では、麺類・果実・青果・缶詰・卵・乳製品・ 常温領域では、米・お酒・粉類・乾物・調味料など幅広く取り扱っており、また超低温体であるカツオやマグロなど鮮度を保つ為、-50度(F4級)の倉庫も御用意しております。

北王流通では、温度管理・品質管理・衛生管理・衛生管理・賞味期限管理の業務を徹底しており、冷蔵倉庫・冷凍倉庫では外気による温度変化の影響を最小限に抑えるためドックシェルターと呼ばれる設備を導入しています。さらに、倉庫の温度をコンピューターで自動監視することで、常温・冷蔵・冷凍のそれぞれの温度帯に適した温度管理を行っています。

冷凍食品保管のよくある課題

冷凍食品保管のよくある課題
冷凍食品を適切に保管するに当たっては、さまざまな課題に直面するものです。冷凍食品を保管する必要性のある会社が抱えるよくある課題をご紹介します。

冷凍倉庫のスペース不足

近年、冷凍倉庫のスペース不足が深刻化しています。冷凍食品の多品種小ロット化による保管効率の悪化や、冷凍倉庫の老朽化に伴う建て替えなどが重なっていることが主な要因となっております。倉庫の活用状況を示す庫腹占有率については、2023年4月には6大都市平均が97%であり、満床となっています。このように、冷凍食品はスペース不足やコスト高などにより、なかなか保管がむずかしいという状況があります。

冷凍倉庫の運営コストが割高になりがち

冷凍倉庫には、適切に保管するための設備が必要となります。例えば空調設備や冷凍設備、倉庫業法に定められたその他の設備やシステムが求められます。また冷凍保存の温度帯を24時間維持するために必要な機器の運転や光熱費などのランニングコストも必要です。さらに倉庫を管理する人材や物流作業を行う人材などの人件費もかかります。冷凍倉庫での仕事は温度の低い過酷な労働環境であることから、人材が集まりにくく、採用にかかる費用なども発生してしまいます。

食品劣化・腐敗のリスク

冷凍食品の保管の際には、適切な温度管理のほか、劣化や腐敗の予防も必要です。特に冷凍倉庫は結露や霜が発生しやすいため、品質低下等のリスクがあり、専門的な管理が必須となります。
食品の劣化や腐敗は、消費者の健康を害する恐れがあるため、十分に注意しなければなりません。また出荷できない状態にまで劣化してしまうと、廃棄ロスにもつながってしまいます。
食品劣化・腐敗のリスクは決して軽視することはできません。

冷凍倉庫の保管委託のメリット

冷凍倉庫の保管委託のメリット
上記の課題を解決する方法の一つが、冷凍倉庫の保管委託サービスを利用することです。冷凍倉庫の保管委託をアウトソーシングするメリットをご紹介します。

倉庫規模の大きい業者に任せられる

冷凍食品を大量に保管したいニーズがある場合に、大規模な倉庫を持つ保管委託請負業者に委託すれば、冷凍食品を保管するための冷凍倉庫スペースは容易に確保できます。
冷凍倉庫の拠点や数、規模は業者によってさまざまなので、倉庫規模の大きいところを選びましょう。

自社で倉庫や作業員を用意するよりコストを抑えやすい

冷凍倉庫の保管委託サービスを利用することは、自社で冷凍倉庫や作業員を用意するよりコストを抑えやすくなります。委託先の倉庫に、保管したい冷凍食品に適した温度帯を24時間維持するための設備が整っていれば、自社で冷凍倉庫や冷凍設備を用意する必要はありません。また作業員などの人件費も委託料としてのコストに含まれるため、自社で雇う必要もありません。コストパフォーマンスの点でメリットが期待できます。

冷凍倉庫のプロによる徹底した倉庫管理が可能

冷凍倉庫の保管を行う業者は、多くの場合に専門的知見と技術によって徹底した温度管理を行うため、商品の品質を保つことが可能です。また衛生面の安心感が得られる上に、廃棄ロス削減にもつながります。

他のコア業務への集中

冷凍倉庫の保管委託を利用することで、管理や作業に充てていた人員を他の業務へ回すことができます。コア業務へ注力できるようになれば、サービス向上や売上向上にもつながるでしょう。また、冷凍倉庫保管をアウトソーシングすることで、自社での倉庫業の届け出なども不要であるため、その分業務への集中ができます。

冷凍物流も合わせて委託できる

冷凍倉庫は冷凍食品を保管するための利用だけでなく、メーカーからの入荷やピッキング・店舗へのトラック配送など、食品物流に関する全フローを一括した物流アウトソーシングとして委託できる場合もあります。

冷凍食品の物流には当然温度帯の管理が必要であり、トラックの手配や積載率、配送ルートをすべて自社で構築すると非効率な運用になる場合もあるため、冷凍での保管物流のプロにまとめて依頼した方が効率的なケースもあります。

北王流通への保管委託例

北王流通への保管委託例
弊社は関東圏内での倉庫運営ノウハウを創業から35年間蓄積しており、荷主様から評価をいただいております。徹底した温度管理と品質管理により鮮度を保った食材をお届けします。
外食チェーン様、食品問屋様、食品量販様の他、様々な業界のお客様にご支持いただいております。
概要は下記サービスページ、もしくは資料も配布中ですので合わせてご覧ください。


冷凍倉庫の保管委託先の選定時にチェックするべきポイント

冷凍倉庫の保管委託先の選定時にチェックするべきポイント
冷凍倉庫の保管委託先の選定の際にチェックするべきポイントをご紹介します。

適切な温度管理が徹底できるか

冷凍食品の温度管理は先ほどもお伝えした通り重要です。冷凍食品の実績確認は必須といえます。さらに、管理を委託したい食品と同じジャンルの保管実績があれば、より良いでしょう。
何より温度管理が徹底されているか、重要視されているかを確認することが非常に重要です。

倉庫立地と委託料金は費用対効果に見合っているか

コストは安く抑えられることが一番ですが、額面の低さだけでなく、立地や倉庫規模、管理体制などの総合評価によるコストバランスを加味して検討しましょう。例えば、自社の商品に関して都市部に多くの出荷先がある場合には、都市部から遠く離れた地方の倉庫では委託料金が安くてもメリットは少なくなります。総合的に見て、自社にメリットがあるかを見極めましょう。

コスト削減したいニーズを汲んでくれるか

多くの場合に、保管委託サービスを利用する目的はコスト削減のためとなるでしょう。そのため、委託先の業者が自社のコスト削減を目的としたサービス利用の意図を理解してくれ、そのコスト削減したいニーズを汲んでくれるかは重要といえます。

親身なサポート体制があるか

何らかのトラブルが起きた際に、親身になって対応してくれるかどうかも重要です。
物流も併せて委託する場合に、何らかのトラブルが起きてしまうと遅延が生じ、サービス品質が落ちてしまいます。サポート体制の整った、親身に相談に乗ってくれる委託先を選びましょう。

委託する業務範囲がニーズに合っているか

業務の委託範囲を事前に明確にし、委託する範囲を定めておきましょう。その上で委託範囲に合ったサービスを選定するのをおすすめします。
物流業務を任せられる業者もあるため、その物流業務の委託範囲も明確に決めておくと良いでしょう。

冷凍倉庫に関するまとめ

まとめ
冷凍倉庫は温度管理や食品を適切に保管する知見や技術が非常に重要です。自社ですべてを行うよりも、保管委託事業者に委託したほうメリットが大きいこともあります。
冷凍倉庫をお探しなら、北王流通におまかせください。

24時間365日、冷凍・冷蔵・常温の3温度帯に対応し、保管するお品物に応じた最適な温度管理を行います。
8,000坪にわたる、巨大なキャパシティを有しており、多様な食材の大量保管も可能です。さらに、倉庫保管はもちろん、ピッキング・配送まで一括して物流業務全般をアウトソーシングいただけます。小口や時間指定、無人配送等の細かい要件にもご対応可能です。


弊社は、都心の食材配送エキスパートとして、駅ビル・百貨店・高層ビルなどにテナントで入っている飲食店様への食材配送に長年の実績がございます。


無料見積やご相談も承っておりますので、関東圏の食品倉庫でお悩みの企業様はぜひお気軽にお問い合わせください。

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